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ロックの部屋

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DURAN DURAN

デュラン・デュラン『SEVEN AND THE RAGGED TIGER』



お待たせしました。(待ってない?)【デュラン・デュラン】です。
いよいよ、今月の20日にオリジナル・メンバーによるニュー・アルバムが発売されます。新作ビデオクリップ「リーチ・アップ・フォー・サンライズ」を見てみましたが、メロデイアスで良い曲でした。これは買いですね。

オリジナル・メンバーでは何と、『SEVEN AND THE RAGGED TIGER』から21年ぶりだと言うことです。この後に出された『NOTORIOUS』も良いアルバムだったけど、確かに地味な出来ではありました。

『SEVEN AND THE RAGGED TIGER』はデュラン・デュラン絶頂期に出された1983年のアルバムです。

MTVが音楽市場に生み出したスーパースターと言えば間違いなくデュラン・デュランと【カルチャー・クラブ】でしょう。この二組が横綱だとすれば、大関クラスは【ピーター・ガブリエル】と【AHA】【JAPAN】あたりでしょうか。

初期のMTVに不可欠だったヴィジュアル面でのアピール度で彼らは抜きんでていましたが、音楽的には軽視されていたところもあります。実の所私も食わず嫌いな所もあったのですが、その後の【パワー・ステーション】や【アーケイディア】でのサウンドの厚みにびっくりして、真剣にデュラン・デュランを聴くようになったほどですから。

ロック・アーティストのメイクが初めて顔を現したのが70年代初期のグラム・ロックからですが、そのブームも去りパンクを通過した後に出てきたのがニュー・ロマンチックス。音的にはテクノポップの歌メロ展開と言えばいいと思います。ルックスの良さと美形でファースト・アルバムあたりはアイドル・バンドという印象が強かったと思いますが。

このアルバムも音的に良く出来ています。「THE REFLEX」「NEW MOON ON MANDAY」「UNION OF THE SNAKE」等のヒット曲満載。メロディーの良さは言うまでもないですが、ベース音がどっしりしていて重厚です。ドッスンバッタン調のリズムですが聴き応えがあります。これに寝ぼけたヴォーカルだと、切れ味のないロックになるものですがサイモン・ルボンの声は張りがあって通る声だから救われています。

デュラン・デュランのようなニュー・ロマンチックス系のアーティストは、実はイギリスでは受け継いだり発展させたりしたバンドはそういなく、90年代以降は、ほぼギター・バンドが主流かハウス寄りになったりで、影響力はあまりないようです。

ニュー・アルバムに期待するものとしては、2000年代的スピード感と軽快感そして90年代のオルタナ的要素がどこまで反映されているかでしょうか。

                       (2004-10-06記)
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デュラン・デュラン『ASTRONAUT』



いやぁ、もう明日から12月じゃないですか。まだ年賀状も買ってないし、これから印刷もしなくてはいけないし、ちょっとメンドーちいです。ギリギリ大晦日に書くなんて事もよくあります。もうメールとかも充分普及しているし、ブログ持っている人も多くなっているし、ウェブ上で新年の挨拶すればいいじゃんなんて気にもなっています。もう普段付き合っていない親戚の人達とのギリギリの繋がりは、《年賀状!》なんて笑えないけど現実です。(それも少しずつなくなっているけど……)

で、どうなのよ【デュラン・デュラン】、(前書きと全然関係なし)笑。いやーこの久しぶりの5人が揃ったニューアルバムこれが素晴らしいのです。11月の推薦盤にしたから、ここで書かなきゃ年いや月が明けられません。(どーにか繋がった)笑。

私はDVD付の限定盤を買いました。ところがこれはまだ見てなかったので、鑑賞しながら書くとします。

DVDは2003年春に行ったロンドン・ウェンブリー・アリーナでのライヴ・パフォーマンスの映像ですが、ドキュメンタリータッチ風のショットになっていて5曲程披露しています。少々太ったサイモン・ルボンですが顔は童顔のまま、ニック・ローズは美形のままだぁ、白のシルクのジャケットが似合ってるなぁ。ベーシストのジョン・テイラーとドラマーのロジャー・テイラーは老けたかもしれないけど、ちょっとカッコイイ親父風で渋いです。サングラスを掛けているのはアンディ・テイラーか?煙草をくわえながらのギタープレイです。(テイラーが多すぎて混乱気味なので、間違っていたらご指摘ください。ちなみにテーラーって 【tailor】紳士服専門の仕立業の事ですよね。だからデュラン・デュランはお洒落なのかなぁ、………ああそれはTAYLORだった。(^_^;))

うーん、みんな良いけど私の趣味はニック・ローズかなぁ。(笑)

客層は30代あたりの女性が主体かな。最後の曲でもあった「WILD BOYS」の盛り上がりを見て懐かしさと嬉しさで泣けてきました。メンバーがステージから離れるとき泣いていた女性のアップが映りました。この気持ちは分かります。青春プレイバックです。(笑)そして、このライブ映像を見て、あらためて演奏力の確かさには驚かされましたです。

ビデオクリップに1曲「REACH UP FOR THE SUNRISE」を収録しています。朝日が眩しいです。まさにデュラン・デュランの再起に相応しい曲。

♪さあ時間が来た、僕らをつなぐ音楽は
 もう終わりだ
 ただ変化だけが君を暗闇から救い出す
 この瞬間すべてが生まれ変わる

 日の出に手を伸ばせ
 両手を突き出せば大きな空に
 朝日に手が届くよ
 感じるんだ、新しい1日の始まりを♪

「WANT YOU MORE!」「NICE」に聴かれる、スピード感溢れる打ち込み系のダンサンブルチューンに、2000年代のロックを感じました。《明日何が起きるか誰にも分からない》と歌う「WHAT HAPPENS TOMORROW」のエナジー感と緊張感。

アルバム全体に漂っているのはデジタルなエレクトロニックなビート、80年代のアナログなビートとは比較にならないスピード感です。

デュラン・デュランは完全に蘇生した。新しい世代のロックファンを獲得出来ると私は確信したのです。

                       (2004-11-30記)


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